やっと終わりました…平成最後の夏は長い長い夏でした
私は今まで、映像のお芝居のお仕事の経験はあれど、舞台の出演はほぼないし初めてと言われても過言ではない状況でした。映像のお仕事と違って演技力や練習量を隠し通せないから、すごく怖いと思っていましたし、今まで避けて来ました
でも、どうしても、枯枝由実と言う役の魅力、脚本の魅力、演出家の魅力、周りの役者の魅力を感じ、身を投げようと覚悟しました。結果として惚れた弱味を存分に握られたまま、良い意味で、やり切れました。
今回の大まなかなストーリーですが、皆さまは覆面作家と言う言葉をご存知ですか?顔も素性も明かさずに作品を生み出し続ける作家のことです。
向田國夫と言うベストセラー連発の天才覆面作家は男女4人組だった。ある日そこに我こそが向田國夫だと名乗る謎の女性が現れ運命が動き始める…と言うストーリーです。
私自身、組織に属してアーティストとしての活動をし、匿名で作品をリリースすると言う生き方をしていた時期も人生の中でありました。しかしながらその事がルーツになって、宮藤あどねとしての今があります。
自主的に別の名前を名乗り、収入が安定しない時期もあったり、大好きな人達との別れがあったり、グラビアモデルとして身を置くことへの軽蔑を受けたり、セクシャル、モラルetc、ありとあらゆるハラスメントを乗り越えて参りました。
ただそんなことはどうでも良くて、それ以上に、私は宮藤あどねと言う暖簾を掲げて才能を磨こうと生きて来ました。自分の名前でどうしても生きたいと思い押し通して来たつもりです。
勿論、それでもまだまだ課題は山積で、磨く場所はまだまだあるのだと思うのだけど…
でも、どうしても、枯枝由実になりたかった。私以外にこの役を誰にも渡したく無かった。その覚悟と情熱が伝わったのか、沢山の方々にお越し頂きました。
そして、最後に演出家の早川貴久さんに『あなたが枯枝由実で本当に良かった』そう言って頂き、嬉しくて嬉しくて…忘れられません…
これからも私は自分の石を磨き続け、誰かを勇気付けられる人間になって行けるように努力し続けて参りますので、どうか応援して下されば幸いです。
本当に本当にありがとうございました。
枯枝由美/宮藤あどね
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